四■

またひたすらにあてもなく歩いてると
「万座毛」の看板。

俺は聞いたことくらいしかなかったけど
立派な観光地になってた。

どーんとガケが海にせり出してて、
ガケの端に立つと、

視界に海が収まりきらない。
勿論俺のへたくそなカメラでも
その海は写せるはずもなく。

ガケにたってると

なんか世界を手にしたような気になる。

「とったどー!!」

って。